Unix / Linux ヒストリー

2018-09-26

UNIX / Linux の歴史をできるだけ分かりやすく

UNIXの歴史ダイジェストまとめ

  • 現在生き残った商用UNIXはOracle社のOracle Solaris、IBM社のAIX、HPE社のHP-UX になりますが、UNIX の歴史は私が生まれる1980年代より前の1969年まで遡ります。当時、AT&Tベル研究所がマサチューセッツ工科大学、General Electricと共同で参加していたMulticsと呼ばれる開発プロジェクト(メインフレームコンピュータを複数の利用者が同時に利用できるようにするタイムシェアリングシステム)からの撤退後、AT&Tベル研究所でMulticsのプロジェクトに関わっていたケン・トンプソン、デニス・リッチー、ブライアン・カーニハンなどのアメリカの計算機科学者によってUNIXの開発がスタートしました。1971年にリリースされた原型となるリリースでは、一度に単一のプログラムしか動かすことができないシングルタスクOSであり、1973年のリリースでマルチタスクOSとなりました。また、初期はアセンブラで開発されていましたが、1973年のリリースで、高級言語のC言語で書き直しされました。
  • UNIXの開発と共に開発言語も進化。ケン・トンプソンによってB言語が開発され、その後ケン・トンプソン、デニス・リッチーによってC言語が開発されました。
  • C言語でUNIXが書き直しされたことで、UNIXは移植性を高めることにつながる。(現在でさえ、C言語は組み込みシステムからスーパーコンピュータまであらゆるタイプのプラットフォーム上で用いられていますので)
  • 1979年末にカリフォルニア大学バークレー校で、UNIXのバージョン7を基にしたバークレー版のUNIX「BSD」が開発された。
  • 1980年代には、TCP/IPがBSD Unixに標準採用されたでインターネットの創成期の発展に大きく寄与。
  • 1980年には、商用UNIXの開発が始まる。1981年に、マイクロソフト社がザイログ社のZ8001という16ビットマイクロプロセッサ上で動作するXenixと呼ばれるUNIXベースのOSを開発した。
  • Sun Microsystems社は1982年に、BSDの主要開発者だったビル・ジョイを入社させることに成功。1983年に、自社製ワークステーション用のOSとして、BSDに基づいたSunOS 1.0を開発した。
  • AT&Tでは、1982年に、バージョン 7をベースとしたUNIX System IIIをリリース。1983年には、AT&T内部で様々なバージョンが使われている混乱状態を解消するため、全てをまとめたUNIX System V Release 1を開発。これにはBSDからいくつかの機能が導入されていた。同年、AT&Tによる独占禁止法違反の訴訟が決着したことにより、UNIXを用いたライセンスビジネスを開始。AT&Tは、UNIXをライセンス許可なしで使用することを禁止した。
  • 1980年代後半から1990年代前半にかけて将来のUNIX標準規格を巡り、UNIX戦争が勃発。1987年から1989年にかけて、AT&TとSun Microsystems社は共同でXenix、BSD、Sun OS、System Vの機能を統合するSystem V Release 4 (SVR4) を開発した。一方で対抗するベンダはOpen Software Foundation(OSF)を結成し、BSDに近い実装であるOSF/1をリリースした。
  • 1993年までに、商用ベンダーの多くはSystem VをベースとしてBSDの各種機能を追加するという形に落ち着いた。その後もUNIXは著作権やライセンスに関わる訴訟が続き、最終的に2011年に裁判は決着となる(すみませんが、ここでがっつり割愛します^^;)
  • 1991年に、リーナス・トーバルズがPC/AT互換機で動作するUnixクローンとしてLinuxの開発を開始。
  • 2000年代前半は、商用UNIXとしてSun Microsystems社のSolarisが最大のシェアを誇っていた。しかし、エンタープライズ市場において、HP、IBMに巻き返され、2009年にOracle社に買収される。
  • 2010年代にはオープンソースOSであるLinuxによるサーバへ置き換えが進み、現在ではLinuxがUNIX/Linux OSのシェアの大部分を占める(macOSを除く)。

 

出典:Unix戦争 Wikipedia

※記事の出典:「Unixの歴史」、「ケン・トンプソン」、「デニス・リッチー」、「ブライアン・カーニハン」、「UNIX戦争」「サン・マイクロシステムズ」- Wikipediaより、一部抜粋、筆者にて記事にまとめ。なお、筆者の主観から抽出したものであり、詳細は各Wikipediaの内容を参照ください。
※UNIX年表の出典:「UNIX戦争」 – Wikipediaより。
※お分かりの通り、本記事ではLinuxの歴史については多くを触れていません。Linuxの歴史は、「Linux」のWikipediaを参照ください。

 

Unix Timeline

  • 私は2001年からSolaris、HP-UXなどの商用UNIX を扱っておりました。前述のUNIXの歴史からもお分かり頂けると思いますが、商用UNIXの移り変わりはとても複雑であり、全容は把握できていません。
  • 以下に、UNIX Historyがまとめられています。Unixの移り変わりにご興味ある方は、参照ください。

https://www.levenez.com/unix/indexunix_a4.pdf

https://www.levenez.com/unix/unix_a4.pdf


(Sun Microsystems全盛期、2000年初期までのServer Family)

 

Linux Timeline

  • 1991年から開発が開始されたLinuxは、UNIX以上に複雑な移り変わりを経ています。以下にご紹介する「GNU/Linux Distribution Timeline」では、1992年に公開された世界最初のLinuxディストリビューション「SLS」以来の膨大なLinuxディストリビューションの歴史が年表形式でまとめられています。
  • メジャーなRed Hat系のLinuxや人気のDebian Linuxには、数多い派生のディストリビューションが存在することがお分かりかと思います。
  • 最近では、スマートフォンに使用されるAndroid もLinux OSの一つであることが分かります。

GNU/Linux Distributions Timeline

 

※Linux年表の出典:GNU/Linux Distribution Timelineより。